【無駄のない暮らし】一条工務店で叶うちょうどいい「平屋」|人気の理由・注意点まで網羅的に解説

昨今、平屋が人気を集めています。知らない人が多いですが、実は一条工務店でも平屋を建てることができます。でもどんなメリットや魅力があるのかわからないという人も多いのではないでしょうか？

そこでこの記事では、一条工務店の平屋についてメリットから注意点まで網羅的に解説していきます。

平屋はライフスタイルや重視するポイントによっては賢い選択肢になり得ます。最終的に2階建ての家を建てるとしても、平屋について知ることは後悔のない家づくりにつながるはず。ぜひ参考にしてください。

【無駄がなく機能的】平屋が人気の理由とは？

テレビで最近平屋が人気というニュースを見たことがある人も多いかもしれません。

実際に国土交通省の建築物着工統計によると2014年の平屋着工棟数は32,827件、2024年の平屋着工棟数は61,345件と約2倍に増えています。（参考：国土交通省「建築物着工統計」）

平屋が人気となっている大きな要因は、家族形態の変化と考えられます。少人数世帯や高齢者世帯が増え、大きな家だと持て余すという人もいます。平屋ならではの住み心地のよさに惹かれて平屋を建てる人も多いようです。

平屋のメリット①段差や階段が少なく、移動がスムーズ

平屋とは超簡単に言えば「1階建ての住宅」。2階がないので階段がなく、段差も少ない点が特徴です。バリアフリーという観点で平屋を選ぶのは賢い選択と言えるでしょう。

平屋ときくと特別な感じがしてイメージが湧きにくいかもしれませんが、マンションを思い浮かべてみてください。平屋はマンションの一室を戸建てに変換したようなものなので、リビングもトイレも部屋もすべて1フロアにそろいます。

高齢になると階段の昇降が大変になりますが、平屋であればその心配はありません。2階がただの物置になってしまっているというあるあるな状況を招くこともなく、住宅スペースを最大限有効活用できます。

平屋のメリット②家族との心地いい距離感

平屋は高齢になったときだけメリットがあるわけではありません。実は子育て世帯にとっても大きな魅力があります。

2階建て、3階建てだとどうしてもフロアの独立感があり、子どもが部屋にこもりやすくなります。一方平屋は、すべての部屋が1フロアにそろうので、自然とリビングに集まりやすい環境を作れます。

子どものプライベートも確保しつつ、それでも限りある時間をできるだけ一緒に過ごしたいと思う人は多いのではないでしょうか？家族と温かな時間を共有したい場合は、平屋を検討する価値があります。

平屋のメリット③生活・家事動線がシンプル

2階がないことで生活・家事動線がシンプルになるのも平屋の大きなメリットです。

平屋の場合、洗濯をして干すまでの動線や帰宅後手洗いが習慣化するような動線を作りやすく、暮らしが快適になります。コンパクトなぶん掃除も楽なので、共働きで忙しい場合にもおすすめです。

平屋のメリット④地震や台風などの災害に強い

平屋は2階建てに比べると当然背が低いので重心が低く、揺れに強いというメリットがあります。風を受ける面積も小さいので、台風にも強いと言えるでしょう。

平屋のメリット⑤外とのつながりを感じられる間取りを実現しやすい

平屋だとどの部屋も庭や外につながっており、自然を感じられます。

ウッドデッキやタイルのテラスなどに部屋から直接出られるよう間取り設計するのもおすすめ。アウトドア好きの人や友人を招いてBBQを楽しみたい人などにも平屋はぴったりです。

【一条工務店で叶う】住み心地のよい平屋の建築実例

平屋のメリットや魅力を知り、平屋に興味が湧いてきた人もいるでしょう。

あまり知られていませんが、一条工務店でも平屋を建てることができます。ここでは、一条工務店の平屋の建築実例をご紹介していきます。

ちなみに一条工務店公式サイトでは以下シリーズの平屋実例が紹介されています。

【福岡県Oさん宅】5人家族でも平屋で快適に暮らせる

福岡県で暮らすOさんは5人家族。平屋というと2階建てに比べて居住スペースが少なく、家族が多いと手狭に感じるのでは？というイメージの人も多いかもしれません。

Oさん宅では家具を背の低いものに統一する、収納は備え付けのものを最大限活用するなど部屋が広く感じられるよう工夫されています。

ダイニングからランドリールームが見えないように間取りにもこだわり、無駄のない生活・家事動線を実現。冬も夏も室温が一定で快適に過ごされていると紹介されています。

【兵庫県Kさん宅】外観にもこだわったスタイリッシュな平屋

兵庫県に暮らすKさん宅は、目を惹く個性的なデザインが特徴。勾配天井を採用し、高さや角度を変えて照明を配置することで、光の広がり方にもこだわられています。平屋にも関わらず天井が高く感じ、とても開放感がありますよね。

リビングから見えない位置に生活感の出る冷蔵庫やオーブントースターを置くなど、家具家電の配置も工夫されています。

画一的なデザインで人と被りやすいのが一条工務店のデメリットとしてよく取り上げられますが、Kさんの個性が光る唯一無二の家に仕上げられていると感じました。

【神奈川県Wさん宅】70歳を超えて建てた堅牢で安心感のある平屋

「堅牢な家で安心して暮らす」ことを目的に70歳を越えて2階建ての家から一条工務店の平屋に建て替えられたWさん。建て替え前は階段の昇降が億劫になり、2階は物置状態だったそうです。

平屋に建て替えたことでスペースを無駄なく使うことができ、安心感も生活の質もアップしました。

全館さらぽか空調により、一年を通して室温の変動が少なく、部屋ごとの温度差も小さいため、ヒートショックの不安もなくなったとのこと。夏場暑く、冬場寒いという平屋の弱点も感じられていないようです。

参考▶︎【さらぽか・うるケアどっちがいい？】一条工務店全館空調の後悔しない選び方

1,500万円の平屋：規格住宅「ハグミー」も要チェック

平屋をできるだけ安く建てたいという場合は、2023年1月に販売開始された一条工務店45周年記念商品「ハグミー」も選択肢になるでしょう。

「選ぼう、私のちょうどいい」というフレーズで一条工務店の高性能住宅が本体価格1,490万円から建てられる商品で、あらかじめ決められた間取りから選ぶ規格住宅のモデルです。

執筆時点で以下の数のプランから選べます。

E22-4560-0001（東西道路向け）

東西道路向けプランのひとつ「E22-4560-0001」は、南北に配された広々したリビングが特徴。和室も確保されたコンパクトな2LDKの間取りで、子どもたちが巣立ったあと夫婦2人で静かな時間を過ごすのにぴったりです。

S33-7555-0001（南道路向け）

南道路向けプランのひとつ「S33-7555-0001」は4LDKのリッチな間取り。2つの子ども部屋と和室があり、家族とのつながりを存分に感じたい人におすすめのプランです。ウォークインクローゼットも備えていますよ。

N27-6550-0003（北道路向け）

北道路向けプランのひとつ「N27-6550-0003」はちょうどいい3LDKの間取りプラン。リビングに各子ども部屋からアクセスできる間取りで、自然とリビングに集まりやすい動線が整っています。主寝室につながったウォークインクローゼットもいいですね。

【2階建てに負けない】一条工務店平屋の魅力・特徴

平屋にメリットがあること、一条工務店でも素敵な平屋が建てられることはここまでで解説してきました。

続けて一条工務店の平屋ならではの魅力や特徴を解説していきます。

断熱性能が高く、冬場も暖かい

一条工務店の平屋の大きなメリットが断熱性が高い点。一般的な平屋は夏場は暑く、冬場は寒くなりやすいというデメリットがありますが、その心配もなさそうです。

一条工務店の家は高気密高断熱を謳っており、全館床暖房で暖かいという特徴があります。平屋も同様で、高性能なウレタンフォームや高断熱樹脂サッシを採用。夏場も冬場も快適に過ごせるのはうれしいポイントです。

参考▶︎【我が家は必要？】一条工務店の全館床暖房徹底解説 | 電気代、要不要の判断基準まで網羅

屋根が広く、太陽光発電にぴったり

平屋は一般的な2階建ての家に比べて屋根の面積が広くなります。多くの太陽光パネルを配置できるので、そのぶん発電量が増え、売電収入を得たり、電気の自給自足をしたりすることができます。

2階建ての家の一条オーナーから半年で約10万円近い売電収入を得られたとの声もきいています。日当たりなどの諸条件にも左右されますが、平屋であればさらに多くの売電収入を得られるかもしれません。

一条工務店の太陽光パネルは屋根一体型。塗り替えが不要で、足場を組む費用などもかからないため、比較的リーズナブルに導入でき、ランニングコストも抑えられます。

参考▶︎【2024年8月最新版】賃貸と戸建どちらが安い？施主さんにきいた一条工務店の電気代・売電額を完全公開

防犯に強い強化ガラスを採用

平屋を建てるにあたって2階建てや高層住宅に比べて侵入されるリスクが高いのではと不安に感じる人も多いかもしれません。

一条工務店の平屋には防犯対策のために、室内側のガラスに「防犯合わせガラス」を採用しています。厚さ3mmのガラス2枚の間に、特殊な樹脂膜を加熱‧圧着する合わせガラスで、ハンマーで叩いても簡単に割ることはできません。

耐震等級は最高ランクの3。地震に強い

一条工務店の家は平屋も含め、すべて耐震等級3の耐震性能を備えています。

平屋は2階がないので、重心が低く、より安定感があります。大型地震に備えて一条工務店の平屋を選ぶのは賢い選択肢と言えるでしょう。

大容量の収納が標準仕様

平屋を建てるにあたって悩むのが収納スペース。住居スペースを広く確保しようとするとどうしても収納スペースが圧迫されてしまいますが、一条工務店では標準仕様で大容量の収納が確保されています。

平屋見学会などに参加してイメージを深めよう

一条工務店では住宅のイメージを深めるためにリアルサイズの平屋現場見学会なども開催されています。

執筆時点では浜松白羽分譲展示場で開催されているようでした。一条工務店の平屋が気になってきているとはいえ、「狭いのでは…」「2階建てのほうがいいのかな？」と不安に感じるはず。実物を見学したり、宿泊体験ができたりする平屋がないか営業担当に確認してみましょう。

参考▶︎【暮らしを疑似体験】一条工務店宿泊体験完全ガイド | 持ち物・チェックポイントまで解説

【要チェック】一条工務店平屋の注意点・理解しておくべきこと

平屋、ひいては一条工務店の平屋には多くの魅力・メリットがありますが、その一方で注意点やデメリットもあることは理解しておきましょう。

メリット・デメリットを天秤にかけて一条工務店で平屋を建てるべきか慎重に検討してみてください。

広い敷地が必要。固定資産税も高くなる

2階建ての家と同じ延床面積の平屋を建てようとするとシンプルにより広い土地が必要です。

例えば延べ床面積40坪、1階2階それぞれの床面積が20坪の2階建ての家を建てるのに40坪の土地が必要だとします。平屋だと1階部分だけで40坪のスペースが必要になるので、当然40坪の土地には入り切らず、より大きな土地が必要になります。

同じ地域にある面積以外の条件に差がない40坪の土地と80坪の土地を比べると当然80坪の土地のほうが購入費用が高くなります。また、固定資産の算定基礎になる固定資産評価額も高くなるので、毎年課税される固定資産税も高くなってしまいます。

固定資産税はランニングコストとして見落としがちですが、毎年数十万円単位でかかる場合が多いので、事前にシミュレーションしておくべきです。

ゆとりがなく、圧迫感がある

購入費用や固定資産を安く抑えたいからといって手狭な土地を選んでしまうと、圧迫感のある平屋しか建てられないおそれがあります。希望のエリアで狭い土地しか見つからない場合は、2階建てを視野に入れるか、エリアを広げて考え直すのがベターです。

また、間取り設計にも注意が必要。平屋は1フロアにすべての部屋・設備を配置するので、スムーズな生活・家事動線を整えやすい一方、配置を誤ると「〇〇から△△が遠いな…」と後悔してしまうおそれがあります。

廊下や部屋を広く取りすぎたり、部屋数を増やしすぎたりするとすべてのスペースに圧迫感が生まれてしまうので、営業担当としっかり打ち合わせしてください。

収納スペースが物足りない

一条工務店の平屋では標準仕様で収納が確保されていますが、2階建てに比べるとどうしても収納不足を感じてしまう人もいるでしょう。

季節家電や大型家電などの置き場にも悩むでしょう。一条工務店マニアが提供する「3Dパース図作成サービス」も活用して家具家電の配置も事前に考えておくのがおすすめです。

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洗濯物を干す場所は事前に検討しておこう

一条工務店の平屋は2階建てのようなバルコニーを取れないので、洗濯物を干すスペースは事前に考えておく必要があります。しっかりと考えておかないとリビングに洗濯物を干すことが常態化し、せっかくのおしゃれな家が台無しになってしまいます。

洗濯は日常の家事のなかでも負担が大きい家事です。乾燥機能付きのドラム式乾燥機を導入する、サンルームを設置するなども検討してみてはいかがでしょうか？

水害のリスクも要チェック

一条工務店の平屋を建てようとしている地域のハザードマップは確認しましたか？

平屋は背が低いぶん地震や風による揺れには強いですが、水害による床上浸水のリスクは高まります。河川の近くなど豪雨や台風による水害のリスクがある地域は避けるのがベターです。

周辺環境によって日当たりが悪くなる場合がある

平屋は背が低いので、周辺の建物に太陽光を遮られてしまうおそれがあります。

平屋ばかりが集まっている地域や開けた土地であれば問題はありませんが、住宅街などであれば主流はやはり2階建て。日当たりも考慮して間取りや家の向きを考える必要があります。

プライバシーの確保に工夫が必要

外とのつながりを感じられることは平屋のメリットですが、裏を返せば外から家の中が見えやすいということでもあります。

カーテンやブラインドを閉めてしまうとせっかくの開放感が損なわれてしまうので、植栽などの外構を工夫する必要があります。平屋に限ったことではありませんが、間取りの打ち合わせと並行して忘れず外構計画も進めていきましょう。

参考▶︎【早めが吉】一条工務店の外構計画 | 費用・スケジュール・業者の選び方まで徹底解説

一条工務店平屋に関するよくある質問

一条工務店の平屋に関するよくある質問に回答していきます。

一条工務店の平屋は高いですか？

平屋は割高というイメージが強いかもしれませんが、そうとも言い切れません。

一条工務店の公式サイトでも同じ3LDKの間取りで2階建て・平屋それぞれを建てる場合、平屋のほうが階段やホールなどの施工面積が減り、そのぶん建築費用が抑えられると解説されています。

ただし、2階建てに比べて広い土地が必要になることは避けられず、土地購入費用や固定資産税が高くなることは理解しておく必要があります。建物だけでなく土地にかかる費用やランニングコストも考慮してトータルにかかるお金で判断しましょう。

平屋と2階建てどちらがいいですか？

ライフスタイルや重視するポイントによって異なるため、一概には言えません。

おさらいですが、平屋には以下のようなメリットがあります。老後の過ごしやすさを重視する人や、子どもと関わる時間を増やしたい人は平屋も含めて検討してみるとよいでしょう。

ただし、固定資産税が高くなる傾向にある、周辺環境に日当たりを左右されやすいなど注意点も多いので、平屋への強いこだわりがない場合は、2階建てを選ぶほうがよいかもしれません。

一条工務店の平屋は寒いですか？

平屋は夏は暑く、冬は寒いというデメリットがありますが、一条工務店の平屋はオールシーズン快適に過ごせます。

高気密高断熱なだけでなく、全館床暖房やさらぽか・うるケアといった室温や湿度を快適に保つ設備も充実。住み心地に過度な心配をする必要はないでしょう。

一条工務店の平屋で無駄のない暮らしを

マイホームを建てようと考える時にまず思い浮かぶのが2階建てでしょう。でも、ライフスタイルや重視するポイントによっては平屋が選択肢になる場合もあります。

一条工務店の平屋は平屋のデメリットである室温や防犯面の問題もクリアしています。注意点はありますが、建てたいエリアによってはのびのび過ごせるマイホームを手に入れられるでしょう。ぜひ本記事を参考に平屋も検討してみてくださいね。